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とうとうペルー国境を越え、ボリビア国境近くの街コパカバーナまでやってきた。

 

が、町の入り口に入るなり、対向車に『タイヤがつぶれてるぞ』と言われて見てみたらなんと空気が抜けている!!パンクである。

 

 

実は先ほどペルー側を走っていた時にストライキに遭遇したのであるが、ペルー編でも書いたとおりペルーではストライキというのが結構定期的かつ頻繁にあり、運悪く巻き込まれると現地人だろうが外国人だろうが関係なくデカイ石など投げられたりしてエライ事になる。

 

 

前方の路面には石やラビンの破片やらが大量にばら撒かれており、通行は完全にストップ。

 

 

 

長蛇の渋滞が出来ていたのであるが、そこはバイクの強みでちょっとした隙間を縫っていくような感じでなんとか抜けてはいけたが正直、終始緊張感がありピリピリしていた。

 

 

しかし通行をストップして一体このストライキにはなんの意味があるのだろう。

 

政府に対してとかならともかく一般人には全く罪がない筈なのにまきぞいを食らう羽目になる。

 

もっと他の形で講義する事はできないのか?疑問だ!

 

 

さて、話を戻すとタイヤを見たらそのストライキの時に運悪く踏んでしまったのか3cmほどの釘が後輪タイヤに刺さっていた。

 

ボリビア着いていきなり幸先わりー!!

 

そう思って回りを見回して見たら、なんと目の前にバイク修理の店があった。

 

運が悪いながら運がいい(笑)

 

こういう時、日本語ではなんと言っただろうか。

 

長期の間、日本を離れてるとつい日本語を忘れがちだ。

 

 

ええと、

 

『早起きは三文の徳』...いや、そうじゃない。
『先手必勝』...ぜんぜん違う。
『アタシってちょー運がいい』...そのまんまじゃねーか!しかも口調が一昔前の女子高生!
『阿部心臓』...漢字が違うよ!
『ゾーンに入る』...意味がわからん。
『This is the pen』...だいたい日本語じゃない。

 

他に考えられるとすれば・・・

 

『糖質30%オフ』 

 

『森林破壊』 

 

『マイナポイント』 

 

『かわいい動物がいッッぱい!!』 

 

『力強いけど後味がスッキリ』

 

『株式会社 バッハ会長』 

 

『ラオウ、天に帰る時が来た』 

 

『老け顔なんて言わせない!!』

 

 

 

もうダメだ!!!!!!!!

 

 

とにかくタイヤ修理は30分であっさり完了。

 

『クアント クエスタ(いくら?)?』

 

と聞いたら

 

『20ボリバール(300円)』
だった。

 

 

安い!!!!やっぱり南米はいいよなあ。

 

 

とりあえずアルゼンチンで会ったヨシさんやグーナイ君からの情報で『ミラドール』という宿に泊まる事にしたのであるが、それがあまりいい情報ではない。

 

 

実はここはどうもドロボー宿らしいのであるが、バイクをホテルの敷地内に置けるホテルというのはコパカバーナには意外と少なく、オレみたいなバイク乗りはほぼみんなここに泊まる事になる。

 

さらに、ここコパカバーナはとても静かな町なのであるが、規模は小さい割に妙にツーリストずれをしている印象がある。

 

特に見る所もあまりないみたいなので 1日だけ泊まることにしたのである。

 

が、予想に反して次の日首都ラパスではストライキの日かなんかで完全通行止め!

 

誰でもいいから教えて欲しい。

 

ストライキは南米の文化なのか?

 

結局2日滞在したのであるが、ここ『FLORENCIA MIRADOR』はドロボー宿と評判が悪い割には特に印象も悪くもなく、逆に宿のセニョーラも親切でむしろ居心地がよかった。

 

 

コパカバーナを出発。

 

町を出てから40km走ったところで船に乗って湖の対岸に行き、そこからはラパスまでの115kmの距離をひたすらまっすぐという、至ってシンプルな道である。

 

2時間もあれば余裕でたどり着くため、急ぐ必要はない。

 

途中で寄り道して屋根もないような青空食堂でトラックの運転手が皆、カラ揚げにした魚を注文しているのを見てオレも同じモンを注文。

 

出てきた魚を見ておばちゃんに

 

『これはなんて魚?』と聞いたら

 

『ぺヘレイ』

 

と答えた。

 

 

おお、これがあのぺヘレイ!!
実は日本でも神奈川県の丹沢湖にも南米産のぺヘレイを放流していて釣りにいった事がある(釣れなかったが笑)本場でそのぺヘレイにお目にかかれるとは!!感動である。

 

食べてみたら癖がなくあっさりして美味しい。

 

刺身にしたらうまいかも!

 

ちなみにテーブルの横にあったバケツには60cm以上はあるチチカカ湖産のニジマスが大量に横たわっていた。

 

あー釣りしてーーーーーーーーー!

 

 

 

そして午後3時すぎ、標高3800mにあるという
世界最高地の首都ラパスに到着した。

 

この町はすり鉢状にできているという変わった所で、東京ドームに例えるならば、選手が試合するフィールドに首都の主要機関が集まり、それを囲むように観客席にみっちり民家が並ぶといったイメージだろうか?

 

宿は久々にバックパッカー宿に泊まることになり、ヨーロピアンに紛れるのもなんか新鮮でワクワクする。

 

するとここで意外な再会があった。

 

 

なんとアルデンチンのアスールで会ったドイツ人ライダー、ハートムートゥと 偶然ばったり!!

 

が、彼は右腕にギブスをしており、理由を聞いたらジャングルをかっ飛ばした走っていたら、思いっきりすっこけて転倒し骨折したという。

 

全治3ヶ月!!
待っていても仕方ないので バイクをジャングルに追いたまま1度ドイツに帰るという。

 

何か人事ではない。

 

オレも気をつけよっと

 

 

この日はハートムートゥのオッサンを囲む

 

『オッサンジャングルでコケて骨折れたから残念会』

 

この日、6人で 7本のワインが空いた。