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カンボジア バイク旅行記 ラオスに向かって北上編

 

 

プノンペンを出発し、ひたすら450km北のラオス国境を目指して走った私でだが、いつしか道はメコン川沿いを走るようになった。

 

 

生まれて初めて見たメコン川。

 

まず第一印象。

 

でかッッッッッッッ!!!

 

 

黄土色というか茶色の水が流れていくさまは優雅。

 

 

メコン川はでかい!

 

その中を漁師が船で魚を獲っているのが見える。

 

遠めで見るとわかりにくいが、近くに寄って見ると意外に流れは速くて時には渦を巻いているほど。

 

 

メコン川で下手に泳いだら、きっと多くの人々が自動的におぼれてお亡くなりになるでしょう。

 

 

淡水イルカも見えるそうが、残念ながら確認することができなかった。

 

でも淡水のイルカって結構いろんなところにいるらしい。

 

 

そして、また走り始めたのですが、ひとつ問題があった。

 

 

どういうわけだか北の方にはガススタがまったくない。

 

ガススタがないということはガソリンが入れられないということだが、いつかあるだろうと思ってそのまま走行していたら、とうとうガソリンがカラッポ寸前の状態に。

 

 

 

あと5マイル、10kmも走ればいいほう。ヤバイ。

 

 

さすがに困っているところに小さな村に入ってガソリンがないか聞いてみた。

 

しかし現地の人は英語なんぞしゃべれるわけも無く、ガソリンもしくはペトロールといった単語さえも理解してもらえませんでした。

 

 

しかし、その村ではバイクは普通に走っているのでどこかにガソリンはあるはず。

 

 

そう思ってウロウロしていると、 不気味な色した液体が入ったペットボトルがたくさんある掘っ立て小屋を発見!

 

 

ま、まさか、これの事なのか!?

 

 

小屋にはおっさんが暑さのためかダルそうにのびてて、俺がガソリンタンクを指差すと不気味なペットボトルをオレに渡してくれるので蓋を開けて臭いを嗅ぐと、燃料っぽいけどなんか今までオレが知っているガソリンのそれとは一線を画す、新しい匂い。

 

 

絶対ガソリンの臭いじゃないだろうこれは!!!

 

 

そう思っているとバイクに乗った人がやってきて、まるで立ち飲み屋でその人が来ると
自動的にもつ煮と瓶ビールが出て来て 毎日一杯ひっかけてる常連のおっちゃんのように

 

 

『店長いつもの!』

 

 

みたいな事を言ってその不気味な液体をバイクのタンクに入れて平然と帰っていった。

 

 

やはり、これがガソリンなのだろうか!?

 

 

私は今まで培ってきた自分の経験と感覚のすべてを否定し
一瞬入れてしまおうかと思いましたが、やはりこんな紛い物を
入れるわけにはいかないと思いなおし、もう少し先に進むことにした。

 

 

画像

 

 

すると今度は、やはり掘っ立て小屋の中に何やらガソリンらしそうなポンプを発見。

 

 

上のプラスチックのメスシリンダーには、
やる気の無い色をした液体が入っていて、そこのおばさんに

 

『これはガソリン?』

 

といってガソリンタンクを指差すと、彼女はものすごくテキトーに頷いていた。

 

 

この信頼性の低さは業界トップレベル(笑)

 

 

しかし、ここで入れないと次の街にたどり着く前にバイクが止まってしまうことは間違いない。

 

し、仕方がない。

 

お試しで次の町までは持つであろう3リッターだけを入れてみる事にした。

 

 

するとおばさんはリールを回して
(※多分)ガソリンの入ったドラム缶から
(※多分)ガソリンを吸い出しメスシリンダーで
3リッターを測り終えると、ホースをタンクに入れ突然

 

 

『んごろぉげええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』

 

 

という半端なく不愉快な音とともにタンク内に
(※多分)ガソリンが、まるでよっぱらいのおっさんが嘔吐しているかのように出てきた。

 

 

 

ガソリンタンクを覗いてみると、
たった3リットルしか入れていないにも関らず、中はゴミだらけ。
(アメリカのIMSという会社のプラスチック製タンクで中身は目視できる)

 

 

しかもこれでガススタよりも高い!!

 

 

いくら仕方無かったといえどここで入れた事に激しく後悔した。

 

 

次回からはカンボジアではガソリンはガソリンスタンドでいれよう。

 

そう心に固く誓う。

 

といってもすぐに出国するんだけどw

カンボジア出国のはずが!イミグレーション職員から賄賂の請求が。。。

 

 

次の日ににようやく国境にたどり着き、カンボジア出国手続き。

 

 

ここでもまた問題があった。

 

 

実はどこの国でもバイクで入国する場合、必ず
『バイクで入国することを許可してもらう』書類を税関で発行してもらうのであるが、
どういうわけだかここカンボジアだけは作ってくれなかったのである。

 

 

そんなバカな、と思ったのですが、いくら聞いても

 

『そんな書類は無い。これはカンボジアのルールだ』

 

というのでそのまま出国することになったのですが、ここに来て税関に

 

『バイクの書類はどうしたんだ?これは違法だろう。出国は認めない。』

 

と言われる。

 

 

二言目には

 

『10ドル出せば見逃してやる』

 

といってきやがるではありませんか!

 

 

ああ、賄賂か。

 

 

要はただ金が欲しいだけである。

 

 

ここは粘ることにする。

 

かと言って怒らせちゃいけないのでフレンドリーに

 

 

『イヤー言っている事わかるんだけど、いくら言っても税関で発行してくれなかったんだし、
どうしようもないでしょー。オレ今お金ないからカードしかないし現金はガソリンで使っちゃった。
今回は見逃して』

 

 

と言うと

 

『駄目だ。じゃあ、タイにまた戻れ。あ、5ドルでもいいぞ。5ドルあるか』

 

 

『それが、今オレ手持ちが6000リエル(150円)しかない。これが俺の全現金だから
これでよければあげますよ。あー時間なくなってきちゃった。急がないと俺門限あるし、
お母さんに怒られちゃう...@#$%^&*(以下略)』

 

 

などとワケのわからないことを言って 30分後、やっと折れてくれた。

 

め、めんどい。

 

 

とにもかくにも晴れてラオス入国ーーーーー!!!

 

ラオスにに入ってから涼しくなってきたように感じる。

 

 

カンボジアでは一日中湿気でベタベタしていた感じだったけど、なぜかカラッとしてきた。

 

 

なんで?


山の方に来たからなのかわかんない。

 

標高はさほど高くはないはずだが、国境から350km北の町サワンナケーとという町まできた。。

 

 

ラオスはホント田舎臭い印象ですが、それがまたいいんだろうな。

 

アサード 意外と火がつかない

 

バイクの前カゴに乗っているあひるみたいな鳥?

 

まるで元からの自分の住みかの 様な落着きぶり。

 

大人しくて人懐こい。

 

グワグワ言っているので頭をなでてあげた。

 

アサード 意外と火がつかない

 

は夕方のメコン川をバックにラオスビールのビア・ラオを飲む。

 

 

こっちの人たちはビールに氷を入れて飲む

 

最初は『そんな邪道な』とか思ってましたが、飲んでみるとこれもありかな、と(笑)

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