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バリローチェ編

 

 

6日目、とりあえずあと80kmし かないので昨日ガススタの兄ちゃ んが勧めていたマカルデイー湖に釣りをしに行った。
道路からは湖までは 御丁寧に歩いて行ける道がちゃんと作られていてかなり楽チン。
何箇所か移動してキャンプ場みたいな所で良さげな深みを発見!!

 

何投かしたら50cmオー バーのブラウントラウトが掛かるが、
カカリが浅くバラす。チキショー!

 

しばらく釣りをした後休んでいると近くでバーベキューをしている人達に
引き止められアサード(焼肉)を御馳走になる。

 

どうも近所の人みたいで休日なので家族で寛いでいるらしい。

 

息子さんは英語を話せるので1時間程焼肉を食べながら
色々色々お喋りをし楽しい時間だった。

 

そして なんだかんだ夕方バリローチェに到着。

 

が、町に着いていきなり立ちゴケ3連チャンで
バイクのアルミのサイドボックスのボルト折れる。まいった。

 

まあそれはそれとして計1200km走り切り、
久しぶりにまともなメシを食べたのであった(自炊だけど)

 

 

疲れて 早目に寝ていたら、
夜中同じ部屋の奴が騒いでいて起きてしまった。

 

今泊まっているホテルはドミトリー(外の旅行者と相部屋)なのであるが、
オレの他は男 2人と女1人 の アルデンチン人である 。
3人とも仲は良いのであるが、ふと今日気付いた事がある。

 

そのうちの2人はデキている!!

 

それだけなら別にどうという事はないのであるが、
どうももう1人の男はその事を知らない。

 

知らない方の男が寝出したら
2人とも1つのベットに入っていちゃつき始め た。

 

寝た方の男は起きる気配は全く無い。

 

オレはやかましいので『静かにしてくれ』 と言ったのであるが、
彼にとってはそんな事はお構いなしといった感じで、
そのうちイヤラシイ音がし始めた。

 

ドミトリーでぐちょぐちょ音たててキスすんな!!!!

 

 

いや、キスくらいならいい。舌いれるくらいなら許そう。
私も大人である。

 

しかし、
あまりに激しくて周りの連中も全員
起きてしまっているのは容易に察知できた。
こいつら周りが寝られないのもお構いなしなのだろうか。

 

無神経にもほどがある。

 

が、こうなったらむしろその後の行方を最後まで見届けようと思ったが、
後は何事もなくただイチャイチャして終わった。

 

どうでもいい。一言言わせて欲しい。

 

 

 

 

ど うせやんなら中途半端で終わんじゃねえよおおおおお、馬鹿あああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

 

 

 

 

せっかくならお近づきのしるしに
最後まで やってほしいと願う私で ある。

 

結局うまく寝つけずいいかげんな時間まで寝られなかった。
それにしてもかなりうるさかった筈であるが もう一人の彼らの友人の男は最後まで『一度とし て 』
起きる気配は全くなくでかいイビキをかいて寝ていた。

 

こいつの神経も違った意味で半端ない。

 

きっと彼はこの事を最後まで知らないでいるのであろう。

 

 

 

 

 

部屋はやかましいわバイクもちゃんとした駐車場は無くて気になるわ夜の消灯は早いわで、なんだか窮屈になり 次の日ホテルを変える事にした。

 

昨日、何気 なく歩いていたら見つけたのであるが 、バイクもホテルの中に入れられネットもフリー、そして1泊の値段も80円程だが安いので迷わず こっち に変える事にした。

 

更に、オレの部屋は3階だが今のところ誰もいないので貸しきり!
ラッキーである。
やっと落ちついて釣りに行く事ができる。

 

午後からは 町から15km離れたLago bgutierezという湖で
40から45cmを3本上げるがどうやらここ ではこのサイズが
アベレージらしい。

 

が、釣り具屋で見つけた写真は全て80cm以上!

 

 

そう、ここバリローチェはカラファテ以上に釣りのメッカなのである。

 

確実にそのサイズはこの付近の湖にいる。

 

40cm程度が釣れても 大して驚かなくなってしまった。贅沢か?

 

 

次の日ブエノスで会った通称『釣り夫婦』という
釣り名人のダンナさんに教えてもらった一押しの川に行く。

 

なんでもかなりでかいマスが釣れるという話で、
街から40km程離れた場所に行く。

 

バスだと大抵ここまで行けないのであるが、
そこがバイクの強みで『バイクで良かった』と時々思う瞬間だ。

 

川に下りてみると、なるほど川幅は広く水深もあり
いかにもでかいマスが生息してそうな所である.

 

 

川に下りてルアーを投げてみると、25cmから35cmのマスが掛かりアタリも頻繁にあるので楽しいが、一発50cmのブラウントラウトをバラした以外は 大型の気配は無かった。おかしいなーと思って何ヶ所か移動。

 

岩 場を見つけてなんとなく流していると
35cm位のマスを掛けるがジャンプでバラした!

 

チキショーと思いつつ再度ルアーを流すと、またアタリがあり、
ここは魚がいるなあと思いつつ魚を掛けてリールを巻いていると、
掛かったマスが水面まで来て急にすごい勢いで走り出した。

 

 

 

激しく糸が出て行き、
『ギイイヤアアああああああ!!!』
という音と共に あっという間に糸がはるか沖まで行ってしまった。

 

でけー!!!!

 

湖のマスと比較にならない位のスピードとパワー...!!!

 

マスってこんなに引いたっけ!?

 

完全に面食らったオレであったが、
5、6回の突込みに耐えて何とか近くまで寄せる事に成功。

 

そしてほっとして気が一瞬緩んだその時 ,マス が再度沖に向かって突進!

 

まだ余力があるのか!?と思ったその瞬間、竿がフッと軽くなった。

 

バラした ・・・。

 

 

しかし針はかなりガッチリ掛かっていた筈...
切られたのかと思って糸を巻くとルアーはそのまま残っていた。

 

おかしいなーと思いチェックしてみると、
なんとルアーの針が丸ごと無くなっていた。

 

ルアー用の針はかなり頑丈な筈なのであるがそれをぶった切っていくパワーにただただ驚くばかり。
そしてそのまま釣りは終了。ちなみにバラしたサイズは60cm位だった。

 

その日、逃した魚が目に焼きついてよく眠れなかったのは言うまでもない。

 

 

 

次の日 、朝早くから再度同じ川へ。もちろん昨日バラした場所である が、最初は全くアタリなし。

 

 

10投くらいして下流にルアーを流してみたとき 、
いきなりサオ先が引きこまれて
すかさず合わせると沖でデカイ水しぶき!!

 

掛かった...!!

 

 

今度は昨日の様なミスはしない。
何しろ昨晩イメージトレーニングを何百回もした為抜かりはない(笑)

 

やはり5、6回は走られるが、今度はかなり落ちついてやり取りが出来た。

 

 

バリローチェ旅行 バリローチェ旅行記 バリローチェ釣り
58cmのレインボートラウト!!

 

湖のそれとは全く種類が違う様にすら見えた。もう、感激の一言!!
写真を撮ってしばらく眺めてしまった。

 

 

が、 昼から他の場所で30cm位のマスを何匹か上げて、
全く期待していなかった所で何となく投げてたら、
足元まで来たルアーを青い影が追って来てさっきより
更にでかいニジマスが目の前で凄まじい勢いでルアーをひったくっていき
それと同時にジャンプし猛スピードで沖に走り始めた。

 

が、糸 を出すのが一瞬遅かった為
3号の糸(5kg位までは上げられる)はなす術もなく切れた。。

 

 

 

もう、その場にヘタリ込んでしまった。

 

油断している時に限ってでかい魚が掛かる。

 

今まで何度も経験があるが、一種の釣りの法則みたいなものである。

 

そこそこ釣れたし、今日はもう帰ろう。
そう思った。

 

 

 

 

 

最後に一ヶ所だけ軽く流して帰る事にした 。

 

そこも今までまだ試した事が無かったのであるが、
本当になんとなくだった。本当に何の期待もしてなかった。

 

が、ルアーを投げて3投した時、竿先がかすかに重くなり
反射的に軽く合わせてみると、遙か沖で馬鹿でかいマスが
水面が爆発したかの様な水飛沫と共にジャンプ!!

 

 

さっきバラしたのより更にでけーーー!!!!

 

ガッチリとハリ掛かりさせる為 もう一度合わせた後、
とにかく疲れるまでひたすら待った。

 

『ぎいいいィィィヤ あァァァァァァァァーーー!!!! 』

 

と どこまでも糸は出て行く一方...

 

暫くはひたすら耐えるしかなかった。

 

弱らせて近くに寄ったと思っても、
次の瞬間には何事もなかったようにまた沖につっ走っていく。

 

気が遠くなる程長く感じる。

 

いったいどのくらいの時間が経ったんだろう。

 

もはや、それがわからないくらい、
冷静さを失いながら沈黙の時間だけが経過してゆく。

 

 

 

が、根負けしたのは,、、、、、、、。

 

 

 

 

魚の方だった。

 

 

 

持っている力ををすべて出し切り
疲れ切った魚は不満そうに少しずつ 寄って来て、
10分後に上がって来たのは

 

バリローチェ旅行 バリローチェ旅行記 バリローチェ釣り
69.5cm。4.5kgのブラウン トラウト!

 

 

もう, 声が出ない。

 

 

 

 

帰って宿のオーナーのセニョーラにマスを持ち帰ったら、
『コレってsarmonサルモン(鮭)でしょ?え、turuchaトウルーチャ(マス)なの??こんなのいるのね!』と言って驚いていたが、喜んでくれ た。

 

後で焼いて食べたら味はほぼ鮭!脂ののりが半端無かった!
寿司屋で出てくるトロサーモン並である!

 

 

 

次の日も64cmのブラウンを釣り上げ , その翌日計8日間いた『釣り天国』バリローチェを出発し、とうとうチリに向けて旅立った。

 

アルデンチンは結局2ヶ月近くいっちゃったなあ。
ま、いいか。

 

そんな事考えながらチリ国境に向かうオレであった。

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